紅い雲

教室の窓から外を見ると、東の方に紅い雲が漂っていた。
雲は意識があるかのようにこちらに向かってくる。
開いた窓から雲が入り込み、近くにいた男子学生を包んだ。
彼は倒れた。
雲が私の顔を掠めた。
血の味がする。
この雲の主成分は血液、そうに違いない。
雲を追い払い、すべての窓を締めた。
雲は教室から遠ざかっていく。
その軌跡にあった植物はすべて枯れ果てていた。