BLOODY CAPELLINI MONSTER

古びたビルの4階。
テーブルの上のアマトリチャーナが蝋燭の光を受けて妖しく光っている。
シェフがそれを頭上に掲げると、邪悪なほどにソースが泡立ち、パスタが踊りだす。
蠢くパスタに取り込まれ、シェフは消えた。
代わりにそこに真紅の身体をした怪人が一人。


怪人は手首から真っ赤なカッペリーニを放った。
スパイダーマンのような、そうでないような。
無数の、強靭で繊細なカッペリーニは周囲にいた人々に突き刺さり、その生き血を啜っている。


欲望のままに暴れ回る怪人であったが、ついに裁きが下る。
不純物を多く含んだ血を取り込みすぎた影響で石化が始まった。
断末魔の叫びも残す間もなく怪人は砕け散った。


そして街は平和を取り戻す。