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墜ちる舟

バスターミナルを兼ねた船の上。
空を見上げると、船が飛んでいた。
飛んでいる、というよりは滑空、いや落下だ。

墜落。
黒煙。

この世の終わりの始まりか、ただの竜巻か、飛行船だったのか。
そんなことを考えながら、黒煙を上げるビルへと向かう。

既に来ていた消防隊に混じって、気密服を着た小型の人々。
さっきの可能性に宇宙船を加えた。
消防士は誰も気づいていない様子。

ヘルメットを外した小型人。
背丈は120cmほどだが、比率は通常の成人と変わりない。
顔貌も日本人のそれだった。
リーダーらしきその人物は、家族で旅行中に船が墜ちたと話した。
とりあえず保護することにした。

いろいろと質問しようとする野次馬を軍事機密だと制し近寄らせない。
政府高官が来たので引き渡した。

それにしてもこの辺りは冷える。
火事にも関わらず気密服が凍りついていたしどうなっているのか。